2017.08.18 GOTCHAROCKA 5th Anniversary Tour ~Hi-Stupid Dragger~FINAL @ TSUTAYA O-EAST
2017.09.17

GOTCHAROCKA、5周年を祝う単独公演を、8月18日・TSUTAYA O-EASTという産声を上げた場所で開催。今年も会場は熱狂の撃ち愛が生れていた。

8月18日、TSUTAYA O-EAST。それは、GOTCHAROCKAが人前で産声を上げた日。今年もGOTCHAROCKAは、この日に5回目の周年を祝うワンマン公演を行った。その模様を、以下へお届けしたい。

それは、美しくも壮麗な幕空けだった。樹威の歌声が、十夜とJUNの旋律が『4 minutes for you』を通し刻みだしたのは、新たな始まりを告げる希望に満ちた予感。秘めた優しさを匂わせ、会場中の人たちを抱きしめるように歌いかける樹威。彼の想いを後押しするように響くJUNのギターの旋律。なんて心に光を与える歌と演奏だ。いきなり冒頭から、GOTCHAROCKAのメンバーとこれからも共に歩み続ける約束を交わした気分。
重く唸るギターの旋律とリフビートが身体をグサグサと突き刺してゆく。さぁ、ここからエンジンはフルスロットルだ。『The Screamers』が「こんな日は一緒に騒ごう」と嬉しい誘いをかけてきた。気持ちがウキウキ駆け出してゆく。ワクワクとした興奮が震えるように身体中から沸き上がる。まさに、騒がずにいれない!!
気分がシャッフルしてゆく。馳せる気持ちをもっともっと情熱的にぶつけたい。心の中で乱れる欲望を、『asymMETRY』がグチャグチャに掻き乱してゆく。乱れるなら、そのまま乱れ続ければいい。情熱へ導かれるまま自分を開放してこそ素直な自分になれる。それが危険な姿でも…。いや、危険で淫らな様を突きつけるほど、メンバーらはそれを大きな心で抱きしめてくれる。「小悪魔ちゃん、もっと乱れなよ」と…。

「最高の5周年にしようぜ」と叫ぶ樹威。彼らは妖しく誘いの手を伸ばすよう、跳ねた演奏に乗せ、『赤いマフラーを巻いた女の子』を艶かしく演奏。その誘いは、触れた人たちを熱く胸疼かせる魔宮の園へと導いてゆく。乱れたい感情を見透かすように「もっともっと自分を開放しなよ」と、彼らはスリリングさと妖艶な香りを振りまきながら『Good morning Tokyo!』を突きつけた。身体を熱く揺らさずにいれない。気持ち浮かれるまま身体を大きくグラインドしていたい。そんなバンギャルたちの感情を、GOTCHAROCKAは熱気という手練手管を用い嬉しく溺れさせてゆく。
『V_V GIRL』を歌い、誘いをかけてゆく樹威。その姿へ絶叫で声を返してゆく観客たち。気持ち一つに溶け合う風景からも、心と心で互いの身体(熱狂)が繋がっている様が見えてきた。樹威の煽りに、熱した声で「おいでおいで」と火照った声を返してゆく光景。そこはすでにクライマックスのライヴ会場にも似た熱い空気が渦巻いていた。
歪んだ音が興奮へ導いてゆく。『JapanesQ』が場内に描き出した、何度も何度も絶頂を迎えゆく様。この会場はすでに熱気が支配していた。


物語は、次の扉を開いた。その先に見えたのは、闇の世界に蠢くジュクジュク(熟熟)とした感情。『懺劇』が、奈落の淵から誘いをかけてきた。その声は、黒い世界でさえ光を帯びていた。それを絶望の淵に咲いた希望と受け止めるのか、堕ちてゆく中で感じる刹那の興奮と捉えるか…。今は、ただただその歌声と演奏へ寄り添っていた(痛)かった。
マーチングな演奏の上で鳴り響くその旋律は、心へ真っ直ぐに強い光を射し込んできた。皮肉めいたスパイスをまぶした『Marry me, cause I hate U』という名の光に包まれている間、大きな愛情へ抱かれてる気分を覚えていた。その愛情の中へ淀んだ情熱も覚えたのは、心の錯覚!?それとも…。大きな手拍子に会場中が包まれた。「VOI!VOI!!」とした黄色い声が飛び交う場内。GOTCHAROCKAは艶かしく熱情的に『恐想ロワイヤル』を奏で、もっともっと乱れ狂え、本能を剥きだせと煽り立ててゆく。このまま、欲望晒したまま熱に浮かされ続けたい。微熱以上高熱未満な熱気が、会場中の人たちを病んだシンデレラに変えていった。

切なさの中にも情熱を抱いたJUNのギターの旋律を鍵に、新たな扉を開くよう『アカネとアイ』が高らかに響いてゆく。哀切さを秘めながら歌いかける樹威。彼の切々とした想いへ哀愁という色を塗り重ねるJUNのギター。十夜はギターを掻き鳴らし、その物語へ高揚という色を与えていた。悲しみを彩るいろんな感情が『アカネとアイ』を通して心の中で混じり合う。刹那が心の中で渦巻いてゆく。そのチクチクとした刺激の行き先は…。
疾走した演奏の上で、艶かしく、でも、その歌には希望にも似たときめきもGOTCHAROCKAは匂わせた。『レインフォール』、なんて胸を疼かせる歌だ。切ない想いに心のダムは決壊しそう。でも、樹威の優しい歌声が、その壊れそうな気持ちを寸前で支えてくれる。『レインフォール』へ触れながら、そんな感情をずっと抱いていた。


「ボロボロになってくれますか!!」、煽る樹威の言葉に続いて飛び出したのが、感情を上げ上げに導いてゆく『DramaQueeN』だ。会場中の人たちが手やタオルを扇子のように大きく振り、気持ちのストッパーを壊し暴走を始めた。開いた扉の先に現れたのが宴の場なら、彼らと一緒に騒ぐしかない。浮かれちまえ、騒ぎまくれ、それが、ここに相応しいルールだからこそ。
激しく観客たちを煽る樹威。絶叫マシンへ乗り込み恐怖と興奮へ堕ちてゆくような意識を覚えたのが、『SHE LUVS POPSTAR』。乱れる?、いや、とっくに乱れてるよ。むしろ、もっともっと妖しく艶めいた熱狂の中で乱れ溺れさせてくれ。火照った感情は、イクところまでイカないとおさまらない。
意識を刺激するヒステリカルな演奏だ。火のついた感情をもっともっと燃やせと、GOTCHAROCKAは『Director's cut』を演奏。熱が支配したこの空間の中、ほとばしる汗さえ今は気持ちいい。
「撃ち愛の時間だよー。今日はお前ら全員5万回は殺してやるからよ、全員で撃ちあげろ!!」、樹威の絶叫と『撃愛』の演奏を合図に生まれた凄まじい熱狂の光景。樹威の誘いへ「狙い外さないで」と歌う観客たち。互いの熱したハートを、お互いの心が生み出した興奮という弾丸が次々と撃ち抜いてゆく。落ちサビで生まれた樹威とファンたちによる歌のやり取り。この日も共に放った弾丸は百発百中、互いの心へ「命中、突き抜ける愛」を描きだしていた。

ライヴは終盤戦へ。クライマックスにも似たこれまでの熱狂の余韻を優しく包むように、GOTCHAROCKAは美しい旋律の上でバラード『Brilliant days』を歌いあげた。まさか、ここで愛すべき人への告白にも似たラブソングを届けてくるとは。火照った興奮の余韻をソッと抱きしめる、その優しさへ心までジワッと濡れずにいれなかった。
荘厳な尺八の音色が響きだした。重なるように流れた琴の旋律。樹威の声を合図に演奏はふたたび駆け出した。『Samurai dreeeam breaker』が、昂り覚える会場中の人たちの気持ちを、暖かな熱で包んでゆく。さぁ、その心地好い余韻をグッと上げていこうじゃないか。
スリリングでワイルドな音が、一瞬で身体を貫いた。最期にGOTCHAROCKAは『Justice』を演奏。メイクが落ち、心も顔もすっぴんになるほどの開放感を抱かせ、会場中の人たちを笑顔ではしゃぎ飛び跳ねる無邪気な姿に変えながら、本編の物語は閉じていった。


アンコールは、感謝の想いを込めたひと言ひと言を触れた人たちの胸へ手渡すよう、切なくも高揚した気持ちも抱かせる『遺書』からスタート。その歌声は、しっかり心に手を差し伸べていた。大勢の人たちが、樹威の伸ばした歌声の手を両手でがっちり包み込んでいた。

ここで、初のベスト盤リリースの発表と東名阪ワンマンツアーを発表。さらに、主要都市を抜いた36県各地方都市を明記したルーレットを用意。メンバー3人それぞれがルーレットをまわし、行き先を選択。栃木県/奈良県/大分県をツアー先へ加えることに決定。

「まだまだヤレますか!!」。GOTCHAROCKA流パーティロックな『Qtie』を通し、ふたたび場内に熱を沸き上がらせたメンバーたち。「ご指名です」とメンバーの名前を呼ぶ一体化した様も、GOTCHAROCKAのライヴではお馴染みの風景だ。樹威が最期に言った「ご指名ありがとう」の言葉も、素敵じゃない。
『Gotcha6ka』を突きつけると同時に、演奏も感情も一気にヒートアップ。ゴリゴリとした音をぶつけ、またも場内に嬉しいヤバい空気を導きだした。「もっと叫べ、全員でかかってこい!!」、JUNの叫びに続いてGOTCHAROCKAは『The Lyrical Jet sky』を突きつけた。テンション上げ上げで疾走する演奏へ飛び乗ったが最期、一緒に上がり続けるしかない。地の果てまでハイテンションのままぶっ飛べ!!


「5年前はイベントだったんですけど。あれから月日が経って、今年もみんながいてくれることがすごく幸せなことだなと思っています。「ありがとう」って言葉をいろんな節々で言ってきました。でも本当に心の底からの気持ちは、こんな5文字では伝えきれないと思ってます。代わりに、これからも素敵な音を君たちに残していけたらなと思います。これからも、しっかり俺たちについてきてください。俺たちからのプレゼントです。今日という日を忘れないでください」

樹威の想いあふれた言葉に続き、訪れた仲間たちへ溢れ出る気持ちを届けようと、GOTCHAROCKAは思い入れたっぷりにバラードの『Diary』を届けてくれた。演奏は途中から、光を集め一気に疾走。一緒に気持ちを高ぶらせ、これからも日々の歩みを胸に刻みながら未来へ向かって走り続けたい。舞台上へ想いを馳せながらも、そんな約束を心で交わしていた。
演奏は、勢いを加速させるように『Ash』へ。このまま一緒に絶頂へ向かい上がり続けよう。温かさと興奮を重ねあわせた歌に触れ、何時しか会場中の人たちが飛び跳ね、夢中をむさぼり喰っていた。「GR!GR!!」飛び交う熱い掛けあい(愛)、最期の最期にGOTCHAROCKAは『Hydrag』をぶち撒け、絶頂と熱狂でTSUTAYA O-EASTを支配。ホント「楽しいです」と素直に叫びたくなる時間をありがとう!!


この続きは、これから始まるツアーで体感しよう。とくに栃木県/奈良県/大分県のみなさんは、ぜひGOTCHAROCKAのライヴを通し「楽しいです」の意味を体感してくれ。

TEXT:長澤智典  PHOTO:WHOKO  


2017.08.18 GOTCHAROCKA 5th Anniversary Tour ~Hi-Stupid Dragger~FINAL @ TSUTAYA O-EAST
-SET LIST-

01. 4 minutes for you
02. The Screamers
03. asymMETRY
04. 赤いマフラーを巻いた女の子
05. Good morning Tokyo!
06. V_V GIRL
07. JapanesQ
08. 懺劇
09. Marry me, cause I hate U
10. 恐想ロワイヤル
11. アカネとアイ
12. レインフォール
13. DramaQueeN
14. SHE LUVS POPSTAR
15. Director's cut
16. 撃愛
17. Brilliant days
18. Samurai dreeeam breaker
19. Justice
<ENCORE>
01. 遺書
02. Qtie
03. Gotcha6ka
04. The Lyrical Jet sky
05. Diary
06. Ash
07. Hydrag

-Information-

-Live Schedule- -Release-

■5周年記念5DAYS企画ワンマン“Putit Review”
全公演チケットソールドアウト!!

9月27日(水) 高田馬場CLUB PHASE/Back to 2012 “ハイドラッグバージン”
9月28日(木) 高田馬場CLUB PHASE/Back to 2013 “See you!Policemen!”
9月29日(金) 高田馬場CLUB PHASE/Back to 2014 “GR軍隊再襲”
9月30日(土) 高田馬場CLUB PHASE/Back to 2015 “Starry XI bullets”
10月01日(日) 高田馬場CLUB PHASE/Back to 2016 “Rainbow after the HELL”

■GPS主催 “GOTHIC HAROCK PARTY”
10月31日(火) 高田馬場CLUB PHASE

■5th Anniversary presents JUN BIRTHDAY LIVE
神戸ミラクルロマンス!!!
~泣きたくなるようなMoonlight~(ジューンライト伝説編)

2017年11月17日(金) 神戸VARIT.

■5th Anniversary presents JUN BIRTHDAY LIVE
神戸ミラクルロマンス!!!
~電話もできないMidnight~(アコースティック編)

2017年11月18日(土) 神戸KINGSX BASE

■LIVE DVD“Hi-Stupid dragger 2017.08.18 TSUTAYA O-EAST”
発売記念ワンマンTOUR
“NOT ON SALE”

12月21日(木) 名古屋 ell.FITS ALL
12月22日(金) 名古屋 ell.FITS ALL
12月24日(日) OSAKA MUSE
12月25日(月) OSAKA MUSE
TOUR FINAL
2018年1月7日(日) 新宿ReNY

■“GOTCHABEST” ~ガチャベスト~発売記念ワンマンツアー
~Where are we going?~

2018年
2月10日(土) HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
2月12日(月・祝) 奈良NEVERLAND
TOUR FINAL
2月17日(土)大分DRUM B-0


※全公演の詳細・最新情報はHPにて


■2017.12.6(wed.) RELEASE!!
GOTCHAROCKA NEW LIVE DVD
“Hi-Stupid dragger 2017.08.18 TSUTAYA O-EAST”

GOD CHILD RECORDS/GCR-152/¥4,800 (税別)

■2018.2初旬 RELEASE決定!!
GOTCHAROCKA 初のベストアルバム
“GOTCHABEST” ~ガチャベスト~

※収録曲など詳細は後日発表
>>GOTCHAROCKA OFFICIAL WEB SITE  


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