D
2023.03.26

―まるで正気な狂気のように―

“D”というバンドの音楽性、ヴィジュアル…それらすべての重要なコンセプトであるヴァンパイアストーリー。有観客ライヴを再開した今年、そのヴァンパイアストーリーから生まれた「薔薇の聖戦」、そして「REVENANT」が相次いでリリースされる。決して揺るがないその道の有り様を支える想いを語ってもらった。

――では早速ですが、このタイミングでヴァンパイアストーリーの曲を連続リリースされるに至った経緯を聞かせていただけますか?
ASAGI:D結成20周年yearということで、Dの世界観の主軸とも言えるヴァンパイアストーリーを改めて再開させたいと思いました。その幕開けを飾った「薔薇の聖戦」はVampire×Flagというテーマで、代表作のひとつとも言えるような作品に仕上がりましたね。
――「薔薇の聖戦」がまず1/20にリリースされましたが、イントロから低音のうねりが地響きの様ですよね。まさに進撃の光景というか。
ASAGI:そうですね。時系列的には第1章での最後の決戦となるので、大いなる戦いのイメージで。「薔薇の聖戦」というタイトルは歌詞が仕上がって、最後につけましたが色々な意味でしっくりきているんです。メンバーそれぞれが扮するヴァンパイアキャラクターがそれぞれの軍を率いて邁進する様が浮かぶと思いますが、まさに20周年のDともリンクしていると思うんですよね。
Tsunehito:そうですね、「薔薇の聖戦」は20周年というタイミングにぴったりの、力強く突き進んで率いて行く感じで、デモからすでにパワー感が溢れてるなぁと思いましたね。ヘヴィさとどっしりしたスピード感もあってカッコいいですし、やはりヴァンパイアストーリーの最新作ということで、ファンの皆にも喜んでもらえる楽曲だなと思いました!
HIROKI:ASAGIくんからもらったデモの段階で曲の力強さやイメージが明確だったので、それを更にブラッシュアップさせてもらいました。旗を使用する楽曲という所から、アレンジの段階でわかりやすいノリのグルーヴとライヴ感を意識して作りましたし、そうすることによって一音一音がハッキリ聴こえるので曲の重厚感もより増したと思います。
ASAGI:デモではリズムやテンポ感は、旗を掲げ、軍勢が足並みを揃えて行進しているイメージだったんです。兵は機械ではないので、生物的な微妙なニュアンスが、生になってより際立ちましたね。
――なるほど。ギターおふたりはいかがですが?メインのリフもゴリゴリに重いですよね。
Ruiza:軍を率いて、というところは聴いた瞬間から感じましたし、まさに決戦を思わせる楽曲だなとすごく感じましたね。大勢の軍が前進しているようヘヴィなサウンドもかっこいいし、重厚感たっぷりでライヴ感も満載な楽曲ですね!ギタープレイもそういった面をすごく意識しましたし、チューニングがこれまでで一番低いので、レコーディングではすごく意識して気を付けて取り組みました。
HIDE-ZOU:今までDの中でありそうでなかったヴァンパイアストーリー曲とフラッグという組み合わせがすごく新鮮でした。デモを聴かせていただいた時に重厚感とメロディアスな部分とも融合されている印象もあったのでオーディエンスの皆さんが掲げるフラッグが旗めいている様を想像できました。ギターのアプローチやニュアンスなどは作曲者であるASAGIさんの要望を汲み取ってディスカッションしながら録り進めていきましたね。イントロやリフはもちろんそういった重厚感を出しつつ、サビなどは初めは割と細かく刻んだりパーカッシブに弾いてみたりとしてみましたがやはり大きなノリというか、パワーコード感の出すグルーヴを意識する方向性になりました。
――すでに何度かライヴでもお披露目されていますが、会場の反応はいかがですか?
ASAGI:ステージから見た景色は圧巻ですね!Vampire×Flagというアイディアは結構前からあったのですが、そこから予想されるファンからの期待感を考えると、それを上回る作品を創りたいと色々考えて、悩んで、完成までに結構時間がかかったんです。リズムの感じは先に決めていたので、上物のイントロリフだけでも7~8パターン作って一番カッコいいものにしたり…。こう旗を振ったら気持ち良さそうだな、とかリアルな旗の光景も思い浮かべつつ、世界観ともリンクさせたかったので、ようやくライヴで披露出来たという感動はひとしおでした。
――その『Vampire×Flag曲』という冠があるとおり、同時に各ヴァンパイアキャラクター仕様のフラッグも登場しましたよね。
Ruiza:皆あっという間に振りを覚えてすごいですし、楽しんでもらえているのかなってすごく感じます!それぞれの団のフラッグが舞う景色は本当に綺麗だし、ライヴで一体感を感じられて嬉しくなっています。やはりこの景色はDのライヴならではの景色だなと毎回感じますね!
HIDE-ZOU:そうですね、ヴァンパイアキャラクターフラッグも掲げられて、そうしたことからも確かに軍団をそれぞれが率いているイメージもとても重なりました。まさに想像していた以上の光景で、オーディエンスのみなさんの一体感をとても力強く感じるので演奏にもより一層の力が入りましたね。
Tsunehito:フラッグを使う楽曲はいくつかある中で、今回はヴァンパイアストーリーの曲ですしどんな景色になるかワクワクしてたんですけど、各キャラクターの紋章を掲げて振ってくれているファンの子達がすごく楽しそうで、フリもしっかり覚えてくれてて一体感が素晴らしかったですね!
HIROKI:ドラムの位置からは客席を一望出来るのでDロゴの入った旗をファンのみんなが掲げているだけでも圧巻でしたが、各ヴァンパイアキャラクター紋章のフラッグが増えた事により軍隊感が増して感動の光景でした!
ASAGI:さすがは「薔薇の申し子」って感じで初日から旗振りがすごく揃っていました!回を重ねるごとにどんどんそれが完璧になっていますし、歌詞にも初めてファンの総称を入れたのですが、その意味合いも含めて絶景です。フラッグに描かれている、ヴァンパイアキャラクターの紋章にはそれぞれ属性があるのですが、歌詞の最後の一節「闇の中で水と火を飲む魔狼は風と地を駆け光を求めた」には全属性が含まれていて、ここもポイントですね。
――ええ、最後の一節では「おお!」と頷いてしまいました。こういうパズル的な要素もファンには嬉しいですよね。
ASAGI:そうですね。そこには僕が説明する前に気付いてくれたいたファンもいたりして嬉しかったですね。それぞれ軍の名称は、ASAGIはドライツェン「黒薔薇騎兵団」、ジャスティス「銀薔薇銃兵団」、ダリエ「紅薔薇魔兵団」。Ruizaはキルヒアイス「青薔薇槍兵団」。HIDE-ZOUはラファーガ「緑薔薇剣兵団」。Tsunehitoはカーバンクル「赤薔薇弓兵団」。HIROKIはウィルダネス「黄薔薇斧兵団」となっていますので、まだライヴに来たことがないという人も、是非旗を振りに来てくださいね!
――続いて4/18にリリースされる「REVENANT」について。対になっている2曲が収録されていますが、まず共通するタイトル「REVENANT」の持つ意味を教えていただけますか?
ASAGI:「REVENANT」は仏語の「revenir」に由来する言葉で「戻ってくる、蘇る」みたいな意味合いがあるんですけど、そこから転じて「REVENANT」は英語で「帰還する者」や「幽鬼」の意味があります。ヴァンパイアの王であるドライツェンは、ヴァンパイアの創造主であるヌルによって強制的に死から蘇り、妻のロザリーはドライツェンを救うために白魔女の犠牲により蘇り、また息子であるジャスティスはロザリーを救う為に自らの命を捧げることにより、人間の死を迎え、完全なるヴァンパイアとして蘇ってくるので、「REVENANT」は3人にかかっているタイトルです。
Ruiza:前回の「UNKUROWNED KING」からストーリーがどのように進んでいくのか、とても楽しみにしていました。一気に物語の中枢に迫る感じで、どちらの楽曲もすごく引き込まれましたね。色んな繋がりや様々な謎がここから紐解かれていくのかとワクワクしています!
HIDE-ZOU:ヴァンパイアシリーズの続編はかなり楽しみにしておりましたしサウンド面でも両曲共に疾走感と重厚感、そしてさらに近未来感も満載でまさにジャスティスシリーズの最新曲といった感じで僕らの最新作として相応しい楽曲だと感じますね!
Tsunehito:物語が進んできて、かなりシリアスでより壮大に、どんどん深くなってきているなぁと感じましたね!両曲ともインパクトあって、デモ曲も聴いてデジタリックな部分とか色んな要素も感じたのですが、ジャスティスの強いガツンとしたロック感がアツいなと思いました!
HIROKI:新たなヴァンパイアストーリーはファンのみんながとても楽しみにしていた事だと思いますし、両曲共に聴かせ所がたくさんあるのでライヴでの披露がとても楽しみです!
――先に1曲目の「REVENANT ~黒夜現の章~」が完成したんですよね?個人的には“狂気”、それも切ない狂気が第一印象でした。曲調も歌詞も…闇だけではない感じで。
ASAGI:実は「REVENANT」は一曲だけの予定だったのですが、「黒夜現」を作った時に物語が壮大になったんですよ。カップリングとして考えている中で、これは対であるべきだと思い、両A面としての「白昼夢」になりました。「白昼夢」を書き終えた時点で、「黒夜現」の方に戻って来て、歌詞を1/3ほど書き直したり、さらに歌詞を増やしたりもしました。その相乗効果で完成度が上がったと思っています。ヌルはASAGIソロ「Seventh sence」と「屍の王者」から派生しています。周りから見れば狂気だと思えるものも、ヌルにとってそれは狂気ではなく正気なんですよね。ドライツェンを狂王として目覚めさせているヌルは強敵でもあるので、そこでジャスティスがどう対峙していくのか、という所が主軸になっていると思います。
Ruiza:バンドの一体感とデジタル要素が上手く絡んでいるので、まずはそこを意識して取り組んでいきました。
サビではカッティングのミュートになる箇所はすごく拘って色んなパターンを試しました。ソリッドでスリリングなアプローチをしたかったのでコードとフレーズの組み合わせも何度も考え直しましたが、ASAGI君の意見も入ってすごく良いものになったと思います。Bの最後のフレーズもすごくお気に入りです。
HIDE-ZOU:リフからゴリゴリのヘヴィさを感じられますし、さらにダウンチューニング特有の音圧も意識しながら取り組みました。ギターソロはこちらの「黒夜現」の方は僕が担いましたが、アレンジ段階でるいちゃんとお互いにフレーズ案を出し合い、プロデューサーの岡野ハジメさんのご意見もいただきながら最終的にASAGIさんの要望も反映しドッキングさせました。そうしたことから自分らしさに加えて運指やアプローチも新鮮な部分がありますね。
――表現する上でリズム隊はいかがですか?
Tsunehito:ギターベースのユニゾンリフ、ドラムとのグルーヴを意識してレコーディングしていきましたね。大きいノリになるようにドラムとのバランスをみて音数を調整したり、あとはピッキングの強弱、強く弾きすぎないように気を付けたり。強く弾くとアタックはあるんですがしっかりしたロー感が出づらいので、それを出すためにピックの角度とかも意識しましたね。音程感も分かりやすく聴こえるように用心しながら録っていきました。
HIROKI:冒頭から動きのあるドラムフレーズで印象付けてからビートで曲を引っ張っていくアレンジを考えました。そしてメロディーを強調出来るように音の当たり具合を細かく分析したりしましたね!
――様々な伝承の要素あり、もちろん過去作からの繋がりもあり…そこももう少し伺いたいところなのですがCDにセルフライナーノーツも掲載されていますので、あまりネタバレになっても楽しみにされている方々に申し訳なく(苦笑)。
ASAGI:そうですね(笑)。是非セルフライナーノーツを読んで頂ければ!
――2曲目の「REVENANT ~白昼夢の章~」。こちらは激しさの中にも光を感じる曲ですね。
Ruiza:疾走感がすごく良いですよね!ガツンとくる楽曲でインパクトがすごいです!テンポも速いのでピッキングのニュアンスはすごく意識しました。全体を通しての一体感がとても気持ちよくかっこいいので、グルーブを大切にノリノリでレコーディングしました。ギターソロはスリリングな前半とメロディックな後半とで良い対比になりました。プロデューサーの岡野さんの意見も踏まえ構築していきました。後半はツインリードになるのでそこも楽しんでもらいたいポイントですね!
HIDE-ZOU:そうですね!ツインリードもまた久々な感覚ですが、メロディアスさをより効果的に演出できたと思います。そしてこの曲もイントロリフがかなり肝になっていて、BPMも速いのでかなりテクニカルですね!イントロ途中からオクターブ奏法をしているのですがフェイザーとリバーヴを効果的に出せるように細かくセッティングしてます。サビはかなり大きなノリでグルーヴ全開で意識しました。
ASAGI:確かに今回のリフも難易度高そうですね(笑)。激しさの中の光というのはまさにそれで、ジャスティス目線ではありつつ、白昼夢の方は光属性を持つロザリーにも焦点を当てているので。黒夜現の方はドライツェンに焦点を当てています。これは次にも繋がっていくのでご期待ください。Bメロでは騎士道にも通じる意思になります。ジャスティスと四騎士がこの大いなる困難にどう立ち向かっていくのかが伺えます。サビメロでは強さの裏側、これは決して弱さではないのですが、それぞれが抱えている隠された想いも込めました。
Tsunehito:やはりヘヴィ感、スピード感を大事にと思いましたし、曲が展開していく中で一貫したノリを出せるように弾きましたね!AメロからBメロ、 Bメロからサビに行く所とかでグルーヴが途切れないように意識することで、よりずっしりとした音圧にも繋がりますし。早く仕上がりを聴いてもらいたいですね!ライヴでもアツい盛り上がりになるはずです!
HIROKI:曲の展開毎にテンポの速さの捉え方がとても難しい曲ですが、アレンジで曲間の繋がり部分やフレーズを色々と吟味して疾走感やグルーヴを失わないように気をつけました。
――それぞれの「REVENANT」を演奏する上で使い分けている点はありますか?技術的にも精神的にも。
HIROKI:やはりドラムはバンドサウンドのビート感を担っているパートなので、楽曲展開のイメージを感じさせるフレーズやグルーヴを常に心掛けているので、本番も落ち着いた熱い演奏を届けられたらと思ってます!
Tsunehito:レコーディングはとにかく全力で挑んでて、音は出せてないですがMV撮影で全体で合わせて演奏シーンを撮ってみて、2曲ともやはりモードとしては気持ちはカーバンクルになっていて。曲毎の演奏技術では気を付けたりする部分がそれぞれあったりするんですが、カーバンクルとして入り込んでライヴでガツンとぶつけたいですね!
HIDE-ZOU:もちろん気持ち的にもそれぞれの楽曲のもつ意味合いをしっかり捉えて弾くように心がけます。使い分けという意味ではそれぞれの曲のキーも違うのでダウンチューニング設定も変えることで、弾き方のニュアンス等もかなり違ってきたりします。機材面でのマニアックな話にもなってきたりしますがチューニングを下げれば下げる程、自分が弾いている感覚とダイレクトに音の信号がアンプから返ってくる音とのレイテンシー(遅延)を感じやすくなりますのでそういった特性を考慮、意識した上で弾く必要がありますね!
Ruiza:楽曲のキーやテンポ、リズムが違うので、ピッキングやビブラート、アタックの具合は変わってきますが、特に意識して使い分けている技術はないですね。自然と気持ちの込め方がその楽曲に向いているのかなと思います。どちらの楽曲もかなり入り込んで弾いていますね。
ASAGI:今回は両方ジャスティス視点なので、ジャスティス的な歌い回しですが、その中でも歌い分けてはいますね。ヴァンパイアストーリーだけでも、かなり多くのキャラクターがメインの歌があるので、それぞれ歌い回しが違うのですが、曲調や視点だけでなく、さらに細かく言うならばその時に歌っている感情ごとに色々変わっていると思います。「黒夜現」は黒い霧をイメージしていたのでよりダークに、その中を彷徨う感じで歌っていて、「白昼夢」の方は白い霧をイメージしていたので、徐々にその霧を突き抜けていく感じで歌いました。
――ヴァンパイアストーリーそのものはASAGIくんがストーリーテラーですが、メンバー全員が登場人物でありそれぞれに物語があり…。そういう意味では、音楽として表現する上でもひとりひとりが“キャラクター”を理解していないと作り上げられない世界ですよね。
ASAGI:そうですね。でもそれぞれの物語に関しては僕の中で大まかな流れはありますが、自分以外の楽曲に関しては、それを最大限に活かすための考え方をしているので楽曲によって物語は変化していきますね。キャラクター性に関してはメンバーの特性を反映させた、別次元のメンバーという認識でいるので、この流れでこのキャラならどう考え、どう動いていくかな?というのが自然に頭の中に浮かんでくるので、それにそって物語が描かれます。まさにこのメンバーだからこその世界ですね。メンバーはキャラクターとのリンクを感じることはありますか!?
Ruiza:やはりDがスタートするところからヴァンパイアストーリーが始まっているので、自分の中では相当大きなものになっていますね。「キルヒアイス」というキャラが生まれてからはすごくイメージもリアルになりましたね。
楽曲を聴いている時にそれぞれのキャラクターがきっとこういう風に動いているんだろうなってイメージしたりもしますね。キャラクターとのリンクですか!演奏する時は自然とその気持ちになれていると思いますね。日常でも秋~冬が好きだし、水に纏わるものも好きだし青も好きなので、かなりリンクしてると思います!
HIDE-ZOU:個人的にも「ラファーガ」というキャラクターにもとても思い入れもありますし、メンバーそれぞれのキャラクター性にもかなり親近感みたいなものを感じます。そういう面でもメンバーとしてもこのヴァンパイアストーリーの深い部分にとても刺さりますね。ストーリーに沿った内容を聞いて、なるほど!なんだかリンクするなと思う部分も今までもかなりあります。剣術が好きなところもそうですし…あ、あと自然に緑色(翠色)を選択するようになりましたね(笑)。
Tsunehito:ヴァンパイアストーリーの中で自分はカーバンクルというキャラクターを担っているわけなんですけど、浅葱さんがカーバンクルを作り出して、成長と、物語と共に広げてくれていて、それに自分も感動しつつ同化してるような不思議な感覚もあるんですよね。カーバンクルの情熱的というか熱い思いや気合いを胸に秘めている感じも重なりますね!各メンバーそれぞれのキャラクターや物語の登場キャラクターなどたくさん居るので、新曲でストーリーが進むことによってより愛着も湧いたりすると思うし、皆も深く入り込んで細かいところまで楽しんでくれたら良いなと思いますね!
HIROKI:ASAGIくんとは20年一緒にいるので、自分の性格も熟知していますし、そういった所から「ウィルダネス」というキャラクターが生まれたのはとても嬉しいですし、ストーリーからそうありたいと思う自分もいるので曲への感情移入も半端ないですね(笑)。
ASAGI:自然とみんなも感情移入してくれていて嬉しいですね!このメンバーならではの世界を描けて来れて良かったです。「Vampire Missa」を作ったことからDが始まり、ヴァンパイアストーリーを描き始めて20年が経ちました。そこから物語は遡り、そして新たな世界・物語へとどんどん広がっていきましたが、Dと共に人生の半分近くを過ごしてきたので、どのキャラクターも自身の一部であり、またマルチバースでのメンバーだと強く感じています。Dメンバーから醸し出る雰囲気や目には見えないオーラ、性格、思考などが少しずつキャラクターに色付けされているという部分もあるので、親近感を得てもらえるのは嬉しいですね。まだまだ描かれていない部分もあるので、正直描き足りないくらいです(笑)。でも最もベストであろう結末は既に心の中にはあるので、完結まで期待してもらいたいです。
――「REVENANT」リリースに合わせて、ヴィジュアルも新衣装での登場となりますね!
ASAGI:新衣装は約3年半ぶりでしたかね?とても新鮮な気持ちで撮影できましたし、今回は敢えてエナメルを使ったり、刺激的に攻めていますね(笑)。僕の手が赤いのは歌詞にも絡めています。あと髪型は同じ白と黒の血が流れる「Seventh Sence」のゼロとのリンクを表現しています。そのリンクとは、ハイブリッドヴァンパイアとなって、ゼロと同じ「真実の眼」の力が覚醒したことを意味しますね。
Ruiza:久しぶりの新衣装、皆すごくかっこいいです!黒を基調としてハードさとスマートさがあってかなりスタイリッシュですね!大好きなヴィジュアルなので、この衣装でライヴをするのがとても楽しみです!
HIDE-ZOU:衣装も新たに黒系でかなりエレガントに、そして楽曲の重厚さも現しているかのようなエナメル素材も取り入れられていてかなりお気に入りです。個人的にも魅せ所がたくさんありますね!
Tsunehito:今回の新衣装もロック感ありつつDらしさ、ヴァンパイアストーリー感満載ですよね!自分はカーバンクルの凛とした感じもありつつ、スカートや袖の翻るシルエット、ハーネスがお気に入りですね!
HIROKI:新たなヴァンパイアストーリーからの新衣装は楽曲のイメージも含め先程ASAGIくんが言ったように攻めてます!(笑) 自分のインナーはかなり刺激的なので、曲と共に生で披露するのがとても楽しみです!(笑)
ASAGI:みんなカッコいいですよね!MVも2曲撮影したので楽しみにしていてください!
――今回の2作もそうですが、Dの音楽を聴くとしばしば映画音楽を聴いているような感覚になるんですよね。音と同時に情景が浮かぶというか。
Ruiza:すごくわかります!MVも演奏シーンに加えて、ASAGI君が重要なイメージシーンを表現していることでよりイメージしやすくなっていますよね!ものすごく壮大なストーリーであり楽曲たちで、新しい楽曲が生まれるたびによりイメージもリアルになっていくのが自分としてもとても楽しいです。今回の楽曲たちも素晴らしいものになっているので、是非ともじっくり堪能してもらいたいですね!ライヴでもきっと楽しめるので、生の演奏を味わいに来てもらいたいです!待っています!
HIDE-ZOU:そうですね!まさに映像も浮かんでくるというのはメンバーである僕もすごくわかりますし、だからこそより深いところまで楽曲のもつ意味合いも伝わってくるのだと思います。この新作品も絶対的な僕らの自信作ですのでどうか期待していてほしいです!今年1月に行いました東名阪ツアーもジャスティスシリーズを振り返るようなツアーになったのですが、この「REVENANT」を掲げた今回の東名阪ツアーはさらに最新のヴァンパイアストーリーも感じられるライヴになると思いますので是非来てください
Tsunehito:ヴァンパイアストーリーは壮大ですし、まさに映画のような映像が思い浮かびますよね。今回の「REVENANT」2作品も、曲を聴いてMVを観たらグイッと引き込まれまくると思うので、ぜひ新曲に触れてライヴで体感してほしいです。今年はD20周年、ライヴも沢山決まってますしガッツリ走り抜けるので応援よろしくお願いします!
HIROKI:今回は2曲のMVを含め見応えと聞き応え満載ですので是非手に入れてもらいたいですし、ライヴでの生の迫力も体感して欲しいですね!今年は結成20周年なので、今まで以上に支えてくれているファンのみんなへの感謝の気持ちを色々な形で返していけるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします!
ASAGI:確かに映画のような音楽であるとは思いますね!どのように表現すれば聴き手のイマジネーションを刺激して、より鮮明に映像を思い浮かべてくれるかな?というのも意識していて。その情景も含めて楽しんでもらえれば嬉しいですね。有観客を再開し、「薔薇の聖戦」、「REVENANT」と来ていますがライヴで盛り上がること間違いなしなので、春からの活動も本当に楽しみです。Dの世界観は深くて濃いですが、コアにどこまでも掘り下げて楽しむもよし、シンプルに曲が好き、メンバーが好き、ライヴが好き…、そんな感じでも充分に嬉しいので、お気軽にライヴに来て楽しんでもらいたいです!予想だにしなかったコロナ禍も経てのDの20周年ですが、この一年は20年間の集大成としたDをファンの皆さんにお見せしていきたいと思っているので、熱い気持ちをひとつにして全力で駆け抜けていきたいです。皆さんも是非、この20周年で生み出すDの景色を一緒に創り、そして見届けてください!


TEXT : Tamaki Momozono/PHOTO : Takaaki Henmi 


2023.04.18 Release
REVENANT 数量限定豪華盤 CD+DVD (TYPE-A)

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Jacket
※LIVE会場及び、オフィシャル通販のみの限定販売
GOD CHILD RECORDS / GCR-240 / ¥5,500(税込) / 3Songs CD & 2Songs DVD + MV Making / ブックレット付き / スリーブケース付き/ Special Limited Edition

[Disc-1(CD)]
1. REVENANT ~黒夜現の章~
2. REVENANT ~白昼夢の章~
3. アインスの記述
全3曲収録
[Disc-2(DVD)]
1. REVENANT ~黒夜現の章~ (Music Video)
2. REVENANT ~白昼夢の章~ (Music Video)
3. REVENANT ~黒夜現の章~ & REVENANT ~白昼夢の章~ (Music Video Making)
MV全2曲+MV Making収録
【限定盤初回特典(封入)】ポストカード (全8種中1種ランダム封入)
【限定盤スリーブケース】「アインスの記述」をイメージしたデザイン

通販:Rosen Kranzにて予約受付中(4月10日までのお申し込みの方は発売日のお届け、期日以降は随時発送となります。)
※5月14日19時より、通販ご購入者対象ウェブストアイベント有り!
会場:4月20日(木)名古屋E.L.Lより販売開始
REVENANT 通常盤CD (TYPE-B)
GOD CHILD RECORDS / GCR-241 / ¥1,650 (税込) / 4Songs CD

[Disc-1(CD)]
1. REVENANT ~黒夜現の章~
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3. アインスの記述
4.Silent cry (Instrumental)
全4曲収録
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LIVE会場・イベント会場限定音源

GOD CHILD RECORDS / GCR-236 / ¥1,000(税込) / 1SongCD / セルフライナーノーツ掲載 / LIVE会場・イベント会場限定音源
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全1曲収録
薔薇の聖戦 デジタル配信(ダウンロード/サブスクリプション)
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「薔薇の聖戦」>>https://linkco.re/99UR1SAy




※詳細、最新情報についてはD OFFICIAL WEB SITEをご確認下さい。

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4/20(木) 名古屋E.L.L
4/22(土) 江坂MUSE
5/19(金) 新宿BLAZE ※重大発表有り

※5/19より声出し解禁(マスクは必ずご着用ください)

▼一般後方立ち見Bチケット 発売中 ¥7,700(税込)
●チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/d-tour23/
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https://l-tike.com/artist/000000000223713/
●e+
https://eplus.jp/sf/word/0000005385


◆D FC「Ultimate lover」主催LIVE

※FCチケットのみの販売
5/3(水・祝) 目黒鹿鳴館 「Dahlie Day」
5/4(木・祝) 目黒鹿鳴館 「Dreizen Day」

▼FC主催チケット(オールスタンディング)  ¥7,700(税込)
◎受付URL:https://pia.jp/v/d-23ul-fc/
◎受付期間:2023/04/06(木)12:00~2023/04/12(水)23:59
 ※2023年3月27日時点で D Official Fan Club 「 Ultimate lover 」に入会されている方対象(当日申し込み有効)

・FCご入会受付URL(Rosen Kranz-Shop-)
https://rosenkranz.shop-pro.jp/?pid=144018545
※お一人様2枚まで(同行者非会員可)


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◆Versailles × D 2マン「BLOOD OF ROSE」
5/8(月) 川崎CLUB CITTA’
出演:D、Versailles

▼チケット種類
【FC/一般】指定席 ¥7,700(税込) ※ドリンク代別
【FC】Tシャツ付チケット ¥11,000(税込) ※ドリンク代別
※座席は前方よりTシャツ付チケット⇒指定席の順となります
※Tシャツ付チケットはFC先行限定販売となります
※お一人様6枚まで(FC先行/プレイガイド先行/一般共通)

▼一般チケット
一般発売:4/1(土)10:00~



◆D主催 「Mad Tea Party vol.36」
7/4(火) 川崎クラブチッタ
出演:D、GOTCHAROCKA、Versailles、ダウト(順不同)

※詳細近日発表



◆「Japanese Visual Metal Tour」
9/22(金) KT Zepp Yokohama
9/28(木) Zepp Nagoya
9/29(金) Zepp Osaka Bayside
10/2(月) Zepp Haneda
※詳細後日発表

詳細はこちら
https://www.eternorecit.jp/collabo/er-jvm/index.html




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