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2017.02.24

4月23日にZepp Tokyoで無料ライヴを開催。この日、彼らは新衣装を身に纏い、新曲を鳴らし、新たな物語の幕開けを告げる!!!

『HAPPY UNBIRTHDAY』『MASTER KEY』という2枚のシングル、そして約2年ぶりとなるフルアルバム『Wonderland Savior』。この3作品を通し、Dが復活後、約一年半に渡り描き続けた「アリス三部作」を完結。「不思議の国のアリス」の作者であるルイス・キャロルの生まれた1月27日に新宿ReNYで行った単独公演を持って、Dは「アリスの物語」の幕を閉じた。

ASAGI:予定していた年末の公演が中心となって、ファイナル自体がもしかしたら出来ないという状況だったんで、1月27日の新宿ReNYという幕引きの日が出てきて本当に良かったなと思っています。しかもその日はルイス・キャロルの生まれた日。後で知ったんですけど、星の巡り合わせというか必然的なものを感じて。それで完結できたのは良かったですね。
――「アリス」の三部作を完結させるまでにも時間をかけてる?
ASAGI:そうですね。活動休止から復活してから1年半くらい。
――1月27日で幕を閉じ、ここからまた新しい物語が?
ASAGI:結成当初から『アリス』という曲はあったんですけど、そこから何か世界観が広がりそうだなという予感はあったんです。その後も「闇の国のアリス」という曲を打ちだしたりしていましたし、その時々で、作品ごとにコンセプトを分けてやってたんですよね。ただ今回に限っては復活してから、休止中にいろいろ考えることもあって、どういうものを描いていくかも含めて。それが世界が一気に広がって。様々な楽曲を一気に打ちだす時だったのかな。それが一気に表現出来て良かったなという感じですね
――14周年に何をやるか、まずはフリーライヴを皮切りに?
ASAGI:そうですね。14周年に何かやりたい気持ちはあったんですけど。10周年を超えた辺りから、まだまだやってないことを色々やっていこうとメンバー内で話しあって。フリーライヴは今までやってないですし、日頃のファンの感謝も込めて14周年フリーライヴと、まだDを知らない人たちにも観てもらうきっかけにもなればというのも含めて、思い切ってフリーライヴを決めました。
――新しい始まりも予感させる扉を開ける?
ASAGI:この日から新衣装で新曲を披露し新章スタートと考えています。今ちょうど制作に入ってて「Dark fairy tale」というコンセプトを掲げて制作に取り組んでいるんですけど。フェアリーテイルという童話的なものだったりとか、子供向けじゃなくて大人の童話的な。ちょっと暗いというか。ちょっとダークな世界観で今制作しているところです。
Dの世界観としてというか、ヴァンパイアにしても、その土地土地に根付いている民話とか伝承とかそういったものを独自の目線で再構築していくのが僕の得意分野でもあるので。今回は「妖精」の物語を描こうと取り組んでいます。
――その片鱗をフリーライヴでも見せる?
ASAGI:そうですね。そこで初披露して。
――新曲も振り込む、ということはDの歩みを垣間見れる?
ASAGI:そうですね。それを提示出来ればいいなーと考えています。メイン曲が出来ると会場の演出やトータルの演出とかセットリストも含めていろいろ見えてくると思うんですけど。
――そのメインが「Dark fairy tale」?
ASAGI:作品はおそらくシングルになると思いますが、そのシングルトータルのコンセプトとして「Dark fairy tale」を掲げていこうと思っています。プロットを組むのがいつも凄く大変なんですよね。どういう設定でいこうとか、どういう物語にするかとか。とても壮大で深い物語になりますよ。
HIROKI:フリーライヴはDでも初ですし、まだDに触れたことのない人たちもフリーライヴということで、観る機会を設けることが出来たので。今まで自分たちが活動してきた14年という軌跡の中の歴史が凝縮されたライヴになると思うので、そこは自分自身でも楽しみなことだし、さらに新しい人たちにも自分たちの魅力を感じてもらえたらなというのはあります。
――ZEPP TOKYOでフリーライヴは太っ腹。
HIROKI:そうですよね。ZEPP TOKYOという会場なのでけっこうな人数の人たちが観れると思うので、演出面もステージングも楽しみにしていて欲しいなというのはあります。
HIDE-ZOU:フリーライヴは初めてですし、僕らのファンの方々は初めてというのもすごく嬉しいと思ってくれてると思うし。Dの音源は聴いてるけどライヴには行ったことがない人や、これから出会う人などいろんな方が来てくれると思うんですけど。そういう人たちにも僕らの魅力をわかってもらえるためにはしっかりしたライヴをやらなきゃいけない気持ちも強いので、僕らの120%をみせられるライヴをやっていきたいです。その後に繋げる感じでの出会いを。しっかりとした魅力を見せたいですね。
――ファン層は?
HIDE-ZOU:けっこう幅広くて、親子で来てくれたりとか。世代を超えて支持されるのはとても嬉しいですね。
Ruiza:すごい楽しみですね。決まったときもすごいワクワクしましたし、発表したときにもお客さんたちがすごい喜んでくれましたし。すごいことになりそうだなという予感はしてますね。
――演出も凝る?
Ruiza:無料とはいえそこはDなんで、それ相応の演出はやります。この日もしっかりDの世界観を打ちだしていきます。
Tsunehito:楽しみというのと、14周年を記念してということなので、今まで積み重ねてきたものや、新衣装新曲初披露ということで、これからのDも感じてもらえると思います。今まで応援してくれてるファンとか、あまり観たことのない初めてくる方とか、そういう方たちにもDはこういうものだというのをしっかり見せて、この先どうなっていくのかな?と楽しみになるライヴにしていきたいなと思っています。
――東名阪の二部制公演。これも「Dark fairy tale」に連なる?
ASAGI:自分の描く世界観として根本的な部分では繋がってると思うんですけど。これは初めての企画というか、「白い森」「黒い森」をコンセプトにしていて。「Dark fairy tale」に似合う森を背景にした物語はDにもたくさんあるんですけど。「Dark fairy tale」とは深いところでは繋がっていくと思うんですけど、それとはまた別の企画で。白と黒をコンセプトに、白は幻想的な静かな曲ばかりをやって、黒の方はとにかく激しい曲ばかりを立て続けにやるという極端なコンセプトのライヴをやってみようという。それも今までやったことないことで。どちらもDの持つ魅力ではあるので。着替えの時間をどうしようかも考え中ですね。やってみなきゃわからないことなんですけど、チャレンジして何かしら得るものがあるだろうし、新しいことにはどんどんチャレンジしていきたい。
――「ダーク」を軸にしながら進めていく?
ASAGI:そうです。
――メンバープロデュースデイ。5月に高田馬場AREAで5日間について。
ASAGI:僕の日はヴァンパイアがコンセプトの日になります。                  
HIDE-ZOU:7周年や10周年のときとか何回かやっていて。メンバープロデュースデイと銘打ち、その日のメンバーがプロデューサーとして基本を組み立てて他のメンバーに振っていきセットリスト案も作ってという形で。ASAGIさんはヴァンパイアシリーズになるんですけど、他のメンバーが何をやるのかも、いろいろ楽しみですね。
――過去には?
ASAGI:僕はヴァンパイアシリーズを続けながら。10周年の10デイズのときはメンバープロデュースの5日間とアルバムデーとしてアルバムの曲を曲順通り全曲やったりとか。
HIROKI:5デイズはメンバープロデュースという形でアーティストとしてのライヴの展開の持っていき方とかお客さんへの見せ方もすごく勉強にもなってます。今年も5デイズをやるに当たって自分らしいというか、自分はドラマーなので、そういった部分でもドラムが際立つ楽曲を増やしたりとか、ドラムは動けないのでお客さんとの一体感を自分の立ち位置で感じれるようなのをいろいろ考えつつ試行錯誤しながら、今年もみんなで楽しめることを考えやっていきたいなと思ってます。
Tsunehito:自分プロデュースデイは今まで浴衣をメンバー全員で着て、お客さんも着てくれてたら嬉しいなという感じでやったりしましたね。そのときはDの楽曲の中で和をテーマにした曲を多くやったり扇子を使う曲を多めにやったり。そういった、普段なかなかやる機会がないことをやっていたので、今回のプロデュースデイも新しいこととか面白いなって思ってもらえるようなことを考えてます。10周年のときは、ライヴ1本1本にしっかり集中する気合いが必要というのが身に沁みたので、今回5デイズも気合いを入れていく気持ちであふれてますね。
Ruiza:僕は今まではテーマを青と明に分けて、青を連想させる曲、赤を連想させる曲という風に作ったりとか。「最後まで吠えなさい」というサブタイトルを付けて激しい曲を、みんなが声を出せる曲を中心に作ったりしてましたね。メンバーも同じTシャツを着てお客さんにも着てもらって一体感を作ったりしてました。やってきてどの日もすごい個性的だし、やっててすごく愉しいので、お客さんにも絶対に楽しいと感じてもらえるはず。
HIDE-ZOU:前回はみんなにスーツを着てもらって、ちょうど「皇帝~闇に生まれた報い~」シリーズのキャラクターにまつわる曲を中心に考えたりもしていました。すべてを思い出に残せるようにしていくつもりです。それぞれの個性あふれるライヴを5日間楽しんで欲しいですし、やっててすごく身になりますね。その日その日で演出も違ってくるからモードも変えてかなきゃいけないし。そこは気を付けていかなきゃいけないこと。
――周年は大切?
ASAGI:今までの活動を振り返ったうえで新しい、その先へ向かうという意味で大事な節目ではあるのかなと思いますね。春ですし。
――フリーライヴが一つのポイントになる日。初めてくる人に心構えを。
ASAGI:旗ですかね。旗は持ってるほうが楽しめるかな。持ってるほうが一体感を楽しめますね。あとは自由に楽しんでもらえれば。歴史あるバンドなんでなかなか気軽にこれないという話もあるんですけど、長い長い物語を途中から読むみたいな。でも、そういうのとは違って1曲ごとに独立した世界でもあるので、ホント気軽に足を運んでもらって自由に楽しんでもらえたらいいなと思いますね。来てもらえれば十分楽しめますし、そこから世界観の良さに触れてもらえればいいですし、ホントに先入観無しに楽しめると思います。更に深く知りたい人はもちろん大歓迎ですし、知れば知るほどにDの良さが伝わるかなと思います。
Tsunehito:Dの楽曲はいろんな楽曲があるので。ライヴで楽しめる楽曲もあるし、一緒に盛り上げる曲とかライヴで生で聴いて浸れる曲もあるし、ホントに様々な楽曲が山ほどあるので、どんな曲が出るのか楽しみにして欲しいですね。新曲と新衣装の初披露もあるので、ここを入り口にしてDを聴くキッカケになったら嬉しいです。最初のインパクトって大きいものだしすごく大事だと思うので、ライヴはホント見せきりますよ。これまでとこれから、というものが感じられるライヴになると思います。
Ruiza:いろんな楽曲があるので、どの楽曲が出ても楽しんでもらえると思いますね。旗もそうですし、Dならではの楽しみ方もあるし、一緒に歌ったりもあるし。ジャンプしたりとかいろんな要素があるので、ライヴが好きな人には楽しんでもらえると思いますね。楽曲も相当あるんで。節目のライヴなので歴史を感じれるものにもなると思いますし、新曲でこれからの先も見せれると思うのでそこは楽しみにしていて欲しいですね。
HIDE-ZOU:僕らの作品がたくさんある中で、どういうライヴになるかはこれからだと思うんですけど。初めて来てライヴを観て、この曲いいな。CDで聞きたいなって、いい意味の連鎖っていうか、その後に繋げられたらいいなと思ってるし。そのためにはしっかりとした僕らを見せれるようなライヴをしなきゃいけないと思ってます。もちろん楽しみますけどそれだけではなく、ライヴをとにかく素晴らしいものにしたい。はまってもらうというのが大事かなと思います。
HIROKI:新規の方々には14年という月日の中で自分たちが生み出してきた楽曲たちを聞いてもらいたいのと、世界観も含めホントに一体感を感じれる楽曲が多いので。純粋に音楽という音を楽しんでもらいたいです。ライヴならではの展開もあるので勝手に身体が動いてくると思うんですよね。そういったところでも自分自身それくらい初めての方の心を踊らせるくらいの演奏を見せたいですし。今までのファンの子たちも、14年間の楽曲を披露することでいろんな思い出を思い出す事もあると思いますし、こうした内容を含め14周年のフリーライヴを楽しめたらなと思ってます。
――Dはベテランですがファンの世代は選ばない?
ASAGI:もちろん選びません。世界観ありきのバンドなんでどんな年代の人にも愛される作品創りを目指しています。いい作品って年齢関係なく愛されるものだと思うので。そういう存在としてDはシーンにいるべきだと思うし。アート作品として感じてもらえればと思います。
――4月のZEPP TOKYOでどう描き出すか?
ASAGI:とにかく愛し続けられる作品作りを目指していきたいですね。まだDを知らない人には、まずはフリーライヴを観てもらって。そこから始まると思うので。そこで感じてくれた片鱗がその先へ続きます。これまでDを応援し続けてくれているファンにも、Dに対して更なる期待感が持てるような、そんなライヴにしたいと思います。

取材・文/長澤智典



【ONEMAN SCHEDULE】

◆D Official Fan Club限定ワンマン 「Ultimate lover 第二十八夜~Produce by Tsunehito~」
「Tsunehito Birthday Live」~春がくれば思い出す!? 学ラン大ハッスル!~
3月5日(日) 目黒鹿鳴館

◆D 14th Anniversary D Official Fan Club 「Ultimate lover」主催ワンマン~Concept Live 2Days~
■Ultimate lover 第二十九夜「皇帝~闇に生まれた報い~・2017」
4月1日(土) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
■Ultimate lover 第三十夜「名もなき森の夢語り・2017」
4月2日(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

◆D 14th Anniversary 東名阪二部制ワンマン企画「ヴァイスヴァルトの花嫁 / シュヴァルツヴァルトの獣」
4月6日(木) SHIBUYA TSUTAYA O-WEST
4月14日(金) 名古屋 Electric Lady Land
4月15日(土) ESAKA MUSE

◆D 結成14周年記念フリーワンマンライヴ
4月23日(日) Zepp Tokyo

◆D 14th Anniversary Special Premium Live 高田馬場AREA 5Days
5月1日(月) 高田馬場 AREA ~Produced by HIROKI~
5月2日(火) 高田馬場 AREA ~Produced by Tsunehito~
5月3日(水・祝) 高田馬場 AREA ~Produced by HIDE-ZOU~
5月4日(木・祝) 高田馬場 AREA ~Produced by Ruiza~
5月5日(金・祝) 高田馬場 AREA ~Produced by ASAGI~


【EVENT SCHEDULE】

◆RAZOR主催イベント「REDEMPTION SCREAM」※Dはゲスト出演となります
3月26日(日) 恵比寿 LIQUIDROOM

◆AREA 20th ANNIVERSARY」
6月4日(日) Zepp Tokyo
■D フリーワンマンライヴ 4月23日(日) Zepp Tokyo WEBチケット■
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>>最新情報はこちら 
D OFFICIAL WEB SITE
 


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